シャットダウンの時間を縮小するためにオフライン圧縮を使用
日付 | 2017/04/13 |
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ID | 76409 (英語原文参照) |
バージョン | v12以降 |
プラットフォーム | Win, Mac |
このTipsでは、4Dの論理ミラー機能について理解ができていることを前提に説明をしています。この機能についてご存知でない場合には、まずは4Dのドキュメントをお読みください。
データベース圧縮は時として処理にとても時間のかかる場合があります。データベースのサイズが大きくかつより断片化されているほど、圧縮には時間がかかります。圧縮にかかる時間がプロダクションシステムのメンテナンスウィンドウにはまりきらないほど長くなることもあり得るほどです。
"オフライン圧縮"とは、プロダクションのデータベースが起動していて実行中に、データベースのコピーを圧縮する処理のことです。メンテナンスが完了した時、システムがダウンしている時間は、圧縮されたデータファイルをプロダクションのデータベースに戻し、論理ミラー設定が完了するまでの時間だけです。
オフライン圧縮は二つの理由から、同期が必要になります。
- 実行中のデータファイルは置き換えられることになるので、圧縮されたデータファイルには全ての変更を含める必要があります。
- 圧縮されたデータファイルには実際に交換をする直前に行われた最後の変更も含めて、更新されていなければなりません。
4Dの論理ミラー機能はこの点においてうまく稼動します。例えば、プロダクションとミラーの二つのシステムが稼働しているような場合を考えます。
- ミラーデータベースをシャットダウン
- ミラーのデータベースに圧縮
- ミラーのデータベースをローンチさせ、圧縮が実行されていた間にプロダクション側で作成された全てのログセグメントをミラーのデータベースに統合
- ミラーが"追いついた"ら、プロダクションをシャットダウン
- カレントのログファイルをプロダクションからミラーへと統合
この時点で、圧縮されたミラーデータベースは最新の状態へとアップデートされています。
圧縮されたミラーデータベースをプロダクションへとコピーし、以前と同じように論理ミラーを設定します。
この方法なら、プロダクションシステムは圧縮全体の間シャットダウンしている必要はなく、ファイルコピーとミラーの設定の間だけのダウンで済みます。
ただし、この方法は全ての場合で有効であるとは限らない点に注意してください。例えば、論理ミラーの設定処理は、4Dバックアップを実行します。バックアップ処理が圧縮処理より長くかかる場合、この手順を使用するメリットはないと言ってよいでしょう。