定数を使う意義
日付 | 2011/10/18 |
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ID | 11-008 |
バージョン | 12 |
プラットフォーム | 4D, 4D Server |
定数は、アップグレードの際に大きな役割を果たすことがあります。
例えば、4D v12のパレットウィンドウのタイプ値は1984です。これは古いバージョンのパレットウィンドウのタイプ値である720と異なります。そして4D v12において720というタイプ値で開いたウィンドウでは、様々なトラブルが予想されます。そのために、4D v6.x以前で作られたストラクチャをアップグレードする際に、720というタイプ値を直接コマンドに渡している場合には、プログラムの修正が必要になります。
しかしパレットウィンドウを開くため、コマンドへ定数「Palette window」を渡しているならば、そのデータベースはアップグレード後に修正無く、問題ないパレットウィンドウを開きます。なぜならば、4D v6のPalette window定数の値は720であり、一方4D v12のPalette window定数の値は1984と、それぞれの環境で的確に動作する値になっているからです。
定数は一見普遍で、単にコードの見通しを良くする目的のためだけに存在すると思われがちですが、将来のバージョンでも同じ動作を確保するためには定数の利用が望ましいのです。
定数はユーザで定義する方法もありますから、定数の利用を進めて、将来のバージョンアップに備えてください。