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FLUSH BUFFERS(*) の使い道

日付2011/07/01
ID76358 (英語原文参照)
バージョンv11.5
プラットフォームMac/Win

v11.5より, FLUSH BUFFERSコマンドに特殊な用法(アスタリスク引数で指定)が追加されました。

新しい動作は, 通常は使用する意味がありません。しかし, トラブルシューティングに役立ちます。具体的には, 通常のフラッシュ(ディスク書き込み)に加えてキャッシュのパージ(メモリ解放)も実行するというのがアスタリスク引数を渡した場合の動作です。

普段, キャッシュマネージャーはキャッシュのパージを適宜, 実行しているので, コマンドでキャッシュを完全に空にする必要はありません。しかし, メモリ関連の問題が疑われる場合, この動作を活用して問題の特定に役立てることができます。

つまり, コマンド実行後, キャッシュサイズがほぼゼロまで減るのであれば, キャッシュは正常です。逆に, パージを実行してもキャッシュサイズがほぼゼロまで減らない場合, それは解放できないオブジェクトがキャッシュに残っているということを示唆しており, 問題の可能性があります。(断言はできません。)

いずれにしても, キャッシュをパージしてしまった後は, すべてのレコードやインデックスを再びディスクをロードしなければならないので, 運用中であれば, 一時的にパフォーマンスが低下することを理解していなければなりません。