ダブルクリックで4D Serverに繋ぐ方法
日付 | 2009/02/27 |
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ID | 09-022 |
バージョン | 11 |
プラットフォーム | Win, Mac |
データベースアクセスファイル
4D v11 SQLでは、4D 2004以前とは違い、PATHファイルは無くなりました。代わりに4DLinkファイルを使います。4DLinkファイルは、データベースアクセスファイルと呼ばれるもので、これまでのPATHファイルと基本的な役割は同じですが、4DLinkファイルはxmlで記述されています。
4DLinkファイルは、4Dがリモート接続する際に自動的に作成されます。4Dのファイルメニューの「最近使用したデータベースを開く」コマンドの選択肢として現れる項目は、自動で作成されてきた4DLinkファイルを参照して表示しています。当然のことながら、ファイルメニューの「開く」コマンドからも4DLinkファイルを指定して、4D Serverに接続することが可能です。4DLinkファイルは、次の場所に作成されます。
Windows Vistaの場合:
スタートアップボリューム:¥Useres¥ログインユーザ¥AppData¥Roaming¥4D¥Favorites v11¥Remote¥任意の名称.4DLink
MacOS Xの場合:
/Users/ログインユーザ/Library/Preferences/4D/Favorites v11/Remote/任意の名称.4DLink
応用
ファイルフォーマットはxmlで、次のような内容になっています。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <database_shortcut is_remote="true" user_name="ログインユーザ名" md5_password="暗号化されたパスワード" server_database_name="任意の名前" server_path="サーバのアドレス"/>
例えば、デベロッパがエンドユーザの利便性の為に、予めリモート接続しやすいように4DLinkファイルを修正して運用環境にインストールすることも可能です。さらに4DLinkファイルのプロパティを調整して、4Dで開くように設定しておけば、任意の場所にファイルを配置してダブルクリックで起動できるようにすることができます。
また、WindowsならBATファイル、Macならshファイルで4Dから起動できるようにを作成して、OSのイベントなどで、自動起動して4D Serverに接続できるようにすることも可能です。
BATファイルやshファイルには次のように記述します。
Windows Vistaの場合:
START "" "4D.exe" "Database.4DLink"
MacOS Xの場合:
#!/bin/sh
open -a "4D.app/Contents/MacOS/4D" "Database.4DLink"
上記の記述は簡易に示したもので、本来はアプリケーションファイルや4DLinkファイルの位置は絶対あるいは相対パスで記述されます。注意しなければならないのは、Macの場合です。Macの場合には、実際のアプリケーションファイルは、パッケージの中にあるので、openコマンドに渡すパスはパッケージではなくパッケージ内部の4Dへのパスを記述しなければなりません。
こうして作成されたファイルは実行可能なパーミッションが設定されていれば、OSや他のアプリケーションから利用することが可能です。もちろんダプルクリックして4Dを目的の4D Serverに接続することも可能です。