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キャッシュやフラッシュバッファの設定

日付2008/12/18
ID08-078
バージョンv11
プラットフォームMac/Win

アプリケーション動作の最適化を行うために、キャッシュメモリやフラッシュバッファの設定を行いたいと考えることがあります。これらの変更はデータベースの環境設定で行えます。

問題はどのような設定値が最適かということです。残念ながら汎用的な指針はありません。これらの設定を決定するには、お使いのアプリケーションおよびマシンやメモリの環境に基づき、様々な設定を実際に試して比較する必要があります。

設定値を決めるにあたり、いくつかの留意点を記載します。

*キャッシュについて

1 キャッシュメモリサイズは増やせば増やすだけパフォーマンスが上がるとは限りません。OSや4Dを含むアプリケーションの実行に使用されるメモリが足りなくなれば、その分動作が遅くなります。

一例として、4D SAS社にて500クライアント接続のロードテストを行った際は、1.5GBまでのキャッシュサイズを試しました。このときの最適値は1GBでした。

2 異なる設定を試すときは、マシンの再起動を行う必要があります。4Dの再起動を行っただけでは、メモリアロケーションが完全には初期状態にならないからです。

3 ひとつの設定を試すときには、データがキャッシュに取られていない状態と、とられた後の状態を比較する必要があります。

4 v11ではBlobフィールドの内容もキャッシュにとられるようになりました。キャッシュがBlobフィールドのデータも格納できればその分のパフォーマンスも期待できます。

*バッファのフラッシュについて

1 必要なときにFLUSH BUFFERSコマンドを使用して、フラッシュを強制できます。これは例えばインデックス再作成後や、レコード読み込み後などに実行できます。