4D Web Application Serverでポート80番を使用する
日付 | 2008/09/12 |
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ID | 08-030 |
バージョン | 11.2 |
プラットフォーム | Mac |
(このTipsは4D v11 SQL Release 2の動作をもとに記述されています)
*問題
ポート80番で起動時にWebサーバを起動するよう設定した4Dアプリケーションを、4D Web Application Serverライセンスがインストールされたマシンで実行しましたが、「データベースを公開することができません」という警告が表示されWebサーバが公開されません。
*背景
Mac OSで1023以下のポート番号を使用するには、特別な権限が必要です。4D v11 SQL Release 2からは"PrivilegedHelperTools"というツールを使用して80番ポートを4D用に開きます (Mac OS X 10.4.6以降対応)。このツールは以下の操作を行ったとき、確認ダイアログが表示された後インストールされます:
- START WEB SERVERコマンドを実行する
- デザインモードでWebサーバ開始メニュー項目を選択する
他方このツールは、4D起動時にWebサーバを開始するときにはインストールされません。
このことから、このツールがインストールされていないマシンで4D Webサーバを起動時に開始しようとすると、データの公開ができない旨のダイアログが表示されます。また4D Web Application Serverではデザインモードにアクセスできないため、あらかじめ準備しておかなければコマンドの実行やメニューの選択はできません。
*解決方法
この問題を解決するには、"PrivilegedHelperTools"ツールをシステムにインストールしなければなりません。そのためにはアプリケーションに変更が必要です。以下の手順に従ってください。
アプリケーションの変更
1 START WEB SERVERコマンドを呼び出すメソッドを作成する。
2 Webサーバ開始メニュー項目を作成し、このメソッドを割り当てる。
作業
3 4D Web Application Serverライセンスがインストールされたマシンで、作成したアプリケーションを起動する。
(データベースを公開することができませんというメッセージが表示され、Webサーバは開始されません。)
4 作成したWebサーバ開始メニューを選択します。"PrivilegedHelperTools"のインストールを確認するダイアログが表示されます。
5 管理者のパスワードを入力します。
6 Webサーバが起動されたか確認します。