「テキスト一致オプション」と4Dバージョン2004.2以降の動作
日付 | 2005/11/10 |
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ID | 04-001 |
バージョン | 2004.2 |
プラットフォーム | Mac |
この記事は、最新ではないバージョンに関連した方法について解説しています。
最新のバージョンでは推奨されていないか、または他の方法で簡単に実現できる可能性があります。
MacOS Xの環境設定で、特定のオプションを有効にすると、4Dバージョン2004.2以降の動作に好ましくない影響が及ぶことが確認されています。
MacOS Xには、テキストと入力メソッドをシンクロする機能が用意されています。デフォルトの設定は「オフ」ですが、4D Japan PackのFEP切り替え機能を使用するため等の理由で、有効にされていることがあり、その場合、4Dバージョン2004.2以降の動作が影響を受けます。
オプションの場所
- OS X v10.3以前
システム環境設定/言語環境/入力メニュー/キーボードとテキストを一致させる - OS X v10.4
システム環境設定/言語環境/入力メニューオプション/書類毎に異なる入力ソースを使用
影響の内容
- 変換中の日本語テキスト(下線表示)がエリアの先頭にあるとき、「英数」キーを押すとフォントが変化し、日本語が化ける
- 英数入力モードで入力した英数字がエリアの先頭にあるとき、フォーカスアウトするとフォントが変化し、日本語が化ける
- ハイライトされたリストレコードがあるとき、英数入力モードのエリアにフォーカスアウトすると英数字部分のフォントが変化してしまう
解決法
キーボードマッピングファイルを書き換えて、バージョン2004.2の入力メソッド切り替えを無効にすると、これらの問題を解決することができます。キーボードマッピングファイルは、アプリケーションパッケージの中にあります。例えば4th Dmensionの場合には、下記のパスになります。
4th Dimension/Contents/4D Extensions/KeyboardMapping.xml
このキーボードマッピングファイルの下記の部分を書き換えて保存します。
変更前 <KeyBoardSync>-1</KeyBoardSync> 変更後 <KeyBoardSync>0</KeyBoardSync>
※「キーボードレイアウト」プロパティは、スクリプト処理の設定でもあります。ファイルを書き換えた場合もその点は変わりません。
注意点
両方オフ(KeyBoardSync=0、テキスト一致オプション=無効)の場合は、入力メソッドの表示と実体の同期が影響を受けます。
影響の内容
- 「日本語モード」でキーボードマッピング=英語のエリアにキャレットを移したとき、表示は変わらないまま英語入力になります。
- 「英数モード」あるいは上記の状態で日本語のエリアにキャレットを移したとき、表示は変わらないまま日本語入力になります。
- 上記の状態で「英数」キーを押すと半角カナモードになり、「かな」キーを押すと正常な状態に復帰します。
したがって、両オプションはどちらか一方を使用するようにして下さい。