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「カーネルメモリ」はCustomizer Plusでセット

日付1999/08/13
ID99-111
バージョン
プラットフォーム

この記事は、最新ではないバージョンに関連した方法について解説しています。

最新のバージョンでは推奨されていないか、または他の方法で簡単に実現できる可能性があります。

Macintoshで "新しいメモリ割当て方法を使う"(データベースプロパティダイアログ)のチェックボックスをONにしている時、4Dのメモリ割当構成はCustomizer Plusの"メモリ"設定で決定します。ここには、様々に誤解されている"カーネルメモリー"のセッティングが含まれます。

"カーネルメモリー"設定のデフォルト値は512KBです。設定可能な範囲は100KB ~ 1,073,741,824KBです。

68KCPUのMacintoshで動く古いバージョンの4Dでは、カーネルメモリー領域のサイズ設定は、4Dエンジンのプログラムセグメントが読み込まれる場所として調整していました。

4D6.5はもう68Kでは動きません。PowerPCを搭載したMacintoshで、プログラムコードがローディングされるメモリブロックサイズの決定に作用するために出来ることは、仮想記憶を使うか使わないかを選ぶことだけです。4D6.5においてカーネルメモリー設定は(その本来の意味で)もはや効果はありません。
しかし、依然として、4Dのメモリ割当て処理に対して殆ど決定的な意味を持ちます。その名前からは思いも寄らない役割ですが。

カーネルメモリーサイズをいくらか増やします。キャッシュサイズはカーネルに増やした分の半分の量だけ減少します。ランタイムエクスプローラの「ウォッチ」ページ、情報セクションを見ると、「空きエリア」がカーネルメモリーサイズに
増やした分の半分の量だけ増えているのが分ります。カーネルメモリーサイズをいくらか減らします。キャッシュサイズはカーネルに減らした分の半分の量だけ増加します。
ランタイムエクスプローラの「ウォッチ」ページ、情報セクションを見ると、「空きエリア」がカーネルメモリーサイズに減らした分の半分の量だけ減っているのがわかります。

カーネルメモリーサイズを調整することによって、キャッシュメモリの割合を加減し、データキャッシュサイズを最小64KBまで縮小できます。この設定は、データファイルを全く使わない4Dアプリケーションには意味のある設定です。場合によってはWEBアプリケーションにこれが当てはまる事もあるでしょう。